1-2-3-1 電磁誘導  [前項へ] [復習へ] [Home] [次項へ]

dennji20左図のようにコイルと磁石を近づけたり遠ざけたりすると、コイルに電流が流れます。コイルも磁石も動かさないと電流は流れません。コイル内の磁界が変化するときだけ、電流が流れます。

この現象を電磁誘導といい、生じた電圧を誘導起電力、流れた電流を誘導電流といいます。

6.4.1.1 電磁誘導 も参照してください。)

このことは 1-2-1-2 電流がつくる磁界 で説明したこと(あるいは 1-2-2-1 電流が磁界から受ける力 で説明したこと)と逆のようなものです。ただし磁界(=磁力線)があるだけで電流が流れる、というわけではなく、磁界が”変化”すると電流が流れる、のです。

このとき流れる誘導電流の向きには決まりがあります。

dennji35磁石のN極がコイルに近づいてくると、その磁力線(=N極から出てS極に入る)に抵抗するかのような磁力線が発生します。この磁力線は磁石の動きを阻止しようとします。


dennji36この磁力線を発生させるのは1-2-1-2 電流がつくる磁界で説明した右ねじの法則により左図のような方向の電流です。

つまり、磁石のN極がコイルに近づいてくると、左図のような電流が発生するのです。


dennji38磁石のN極がコイルから遠ざかる場合は、右向きの磁力線が減っていくのでそれに抵抗して右向きの磁力線が発生し、右ねじの法則により左図のような電流が流れます。発生した磁力線は磁石が行ってしまわないように抵抗します。


dennji39磁石のS極が近づく場合は、左向きの磁力線が増加するのでそれに抵抗して右向きの磁力線が発生し、左図のような電流が流れます。これはN極が遠ざかる場合と同じです。

(S極が近づいてくるのを防ぐためにコイル左側にS極が作られる、と考えてもいいです。)


dennji40磁石のS極が遠ざかる場合は、左向きの磁力線が減っていくのでそれに抵抗して左向きの磁力線が発生し、左図のような電流が流れます。これはN極が近づく場合と同じです。

(S極が遠ざかってしまうのを防ぐためにコイル左側にN極が作られる、と考えてもいいです。)


このような向きの決まり方をレンツの法則といいます。磁石が近づいてくると反発し、遠ざかると引き付けるので、行っちゃーいやよ来ちゃいやよ、の法則と覚えてください。( 6.4.1.4 参照。)

またこのとき、
 磁石を速く動かすほど、
 磁石の磁力が強いほど、
 コイルの巻き数が多いほど、発生する誘導起電力が大きくなります。

これら3つのこととレンツの法則を足し合わせて、ファラデーの電磁誘導の法則といいます。 6.4.1.1 で電磁誘導による誘導起電力の大きさについて解説しましたので参照してください。

この電磁誘導は発電の原理となっています。発電所で作られる電気は電磁誘導によって作られています。次項では発電機の原理を説明します。








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